今回は単にWiMAXの通信速度を見ていくのではなく、地域によって一体どれほどの差があるのかを調べていきたいと思います。平均という概念は何かの指標とする際に非常によく使われていますが、はたしてそれがどの程度私たちの役に立つ情報となってくれるのでしょうか。
都会と田舎ではきっと回線速度が雲泥の差だろうと考えているそこのあなた。実際のところはというと...
都道府県別に見るWiMAXの平均通信速度
北海道 |
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青森 |
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秋田 |
岩手 |
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石川 |
新潟 |
山形 |
宮城 |
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福井 |
富山 |
群馬 |
栃木 |
福島 |
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山口 |
島根 |
鳥取 |
兵庫 |
京都 |
滋賀 |
長野 |
山梨 |
埼玉 |
茨城 |
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広島 |
岡山 |
大阪 |
奈良 |
岐阜 |
愛知 |
静岡 |
東京 |
千葉 |
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長崎 |
佐賀 |
福岡 |
和歌山 |
三重 |
神奈川 |
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熊本 |
大分 |
愛媛 |
香川 |
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鹿児島 |
宮崎 |
高知 |
徳島 |
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沖縄 |
あまり見やすいとは言えない図ですが、日本地図に平均的なWiMAXのダウンロード速度を記入してみました。また、これらの通信速度は全てみん速の平均データを参考にして作成しております。
この図を見て分かる通り、意外にも都会だからと言って回線速度が速いとは限りませんでした。あまり人が多くなさそうな島根県や熊本県、兵庫県、岩手県などではなぜかとても平均下り速度が高いです。しかし、それらの都道府県よりは都会であるはずの愛知県では、32Mbpsという数値を記録しており、必ずしも地方だからと言って回線が遅いわけでもないということがハッキリと数字で分かります。
また、東京都では55Mbpsを記録し、大阪府でも似たような回線速度であることから、WiMAXはこの2つの都市を中心にして全国的に電波拠点を広げていったのでしょう。そして、田舎のクチコミは件数その物が少ないということもあるため、たまたま回線速度の優れた地域に住んでいるWiMAXユーザーが喜びのあまりクチコミを掲載しているという線も考えられます。
平均ではなく上限下限で見る通信速度
田舎の都道府県 | ダウンロード速度のピンキリ度合 |
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山形県(直近3か月24件) | 1.0Mbps〜53.34Mbps |
熊本県(直近3か月34件) | 0.57Mbps〜199.61Mbps |
島根県(直近3か月32件) | 0.91Mbps〜90.22Mbps |
高知県(直近3か月7件) | 0.98Mbps〜441.66Mbps |
しかし、それとは逆に都会であればあるほどWiMAXに対する不満の声が募っている。東京・大阪ともに一定の水準を満たしているように見えるが、やはり良い評価の人と悪い評価の人とではクチコミの内容が全く逆になっているし、WiMAXの回線速度(ダウンロード速度)にも雲泥の差が見られた。
このことから、いくら人口カバー率が高いからと言っても、日本全域99%のエリアをカバーできているとは口が裂けても断言できない。むしろ、人口カバー率という言葉は使わない方が消費者に誤解を与えずに済むのではないかとすら感じました。