みん速によるWiMAXの平均回線速度
みんなのネット回線速度 略して「みん速」では固定回線だけでなくWiMAXサービスに使われる回線情報も掲載されており、すでに7万件以上のクチコミが寄せられています。ただし、あくまでも初期のWiMAXのクチコミを含めるため、「WiMAX」「WiMAX2」「WiMAX2+」など時代と共に進化してきた回線全ての評価が付けられているということをまず先に説明しておきます。
7万件以上のクチコミから算出したデータ | 平均速度 |
---|---|
ダウンロード速度[下り速度] | 42.42Mbps |
アップロード速度[上り速度] | 7.97Mbps |
Ping値[応答速度] | 59.26ms |
その上で、みんなのネット回線速度というサイトではWiMAXの総合的な平均ダウンロード速度が42.41Mbpsとなっており、アップロードに関してはあまり参考にする必要はありませんが7.97Mbpsとなっているようです。また、平均Ping値に関しては59.26という結果が出ています。
下り速度・上り速度・Ping値の解説
ダウンロード速度[下り速度] 42.42Mbps について
インターネットを快適に利用するには十分すぎるほどの回線速度です。ホームページの観覧には何ひとつ不自由がありませんし、YouTubeの動画を高画質で視聴したり、アマゾンプライムで映画を流したりする際にも待ち時間なしでいつでも気軽に見始められるレベルでしょう。
これは地方の当たり光回線事業者/当たりプロバイダ事業者を同時に引いた一軒家の回線速度に等しいです。私の住んでいるアパートではこれよりも少し速度が劣っておりますが、何1つ不自由に感じたことがありません。つまり、この平均速度を維持しつつ外出先でネット環境が用意できるという点では、WiMAXは非常に優れたサービスなのではないかと思います。
アップロード速度[上り速度] 7.97Mbps について
スマホやパソコンをネットに接続しサイト観覧や動画視聴をおこなう場合は、アップロード速度は一切関係ありません。しかし、YouTubeに動画を投稿したい場合や、オンラインゲームなどを楽しみたいという方は、このアップロード速度では少し心もとないと言えるでしょう。
例えばゲーム1つ取っても、直ちにコントローラーから操作情報を送信し反映されなければいけないFPSなどでは、瞬間的な行動1つで試合の状況がガラリと変わってしまいます。そのため、フォートナイトやPUBGなどを全力でプレイしたいと考えている方にはWiMAXの使用をオススメすることができません。ただし、「あくまでもエンジョイ勢として楽しみたい」という考えを持っている場合は、WiMAXでも十分だと言えます。
Ping値[応答速度] 59.26ms について
Ping値とはデータをサーバーに送信しレスポンスが返ってくるまでの時間を表しています。つまり、もし最速でデータを送信しそれが送り返されてきた場合59.26msという数字では、およそ1秒間の時間が掛かってしまうということになります。
これは決して遅い数字ではありません。目安としてはPing値30msまでが高速であり、60msまでが通常の速度であると考えてください。それ以降は反応速度が遅いと言えます。つまり、WiMAXの応答速度に関しては、普通レベルということになります。
WiFiルーター端末による回線速度の違い
WiMAXの契約時には必ずWiFiルーターの購入が勧められますが、もちろんこの端末にはそれぞれ特徴があり個々でスペックが違います。そのため、古い機種よりも新しい機種の方が比較的スピードが出るという傾向があります。基本的には最新機種での契約が一般的ですが、おまけとして各種端末でWiMAXを利用した場合の平均速度についても紹介します。
Speed Wi-Fi NEXT WX06 (国産端末)
現在WiMAXを利用する上で最もインターネット回線が安定しているという評判の良いルーター端末。みんなの回線速度によるクチコミは実に7,000件を超えており、平均ダウンロード速度に関しては42.0Mbpsという結果に。アップロード速度は7.05Mbps Ping値は56.48msとなっているようです。
Speed Wi-Fi NEXT W06 (海外産端末)
一方で、WX06よりも下り最大速度が速いとされているW06という機種では、残念ながら安定性が劣るせいか平均的な下り速度が32.82Mbps/上り速度は4.87Mbpsという非常に残念な結果となっています。もちろんPing値もWX06より劣る結果に。このように、いくら最大速度を増大させたからと言っても、顧客の満足度が上がるワケではありません。むしろ安定性を損なうことによって、結果的に平均通信速度が下がってしまっているという悲惨な状況になっています。
Speed Wi-Fi NEXT W01 (海外産端末)
WiMAXを使ってネットに接続するために使われたルーターの初代端末です。測定件数はおよそ2.,000件ほど少ないですが、平均ダウンロード速度は29.74Mbpsとなっておりアップロード速度は今よりも半分以下の3.57Mbpsとなっています。また、Ping値に関しては現代よりも遥かに劣る276.08msという結果に。これでは、インターネットの観覧がスムーズにおこなえません。ダウンロード速度に関してはさほど問題ないレベルですが、Ping値が酷すぎてアクションゲームのプレイでは非常に不愉快な思いをするでしょう。
みん速による各種ルーター端末の平均通信速度まとめ
ダウンロード速度 | アップロード速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
WiMAX自体 | 42.41Mbps | 7.97Mbps | 59.26ms |
SpeedWi-Fi5G X11 | 56.59Mbps | 13.01Mbps | 46.81ms |
SpeedWi-FiNEXT W06 | 32.82Mbps | 4.87Mbps | 63.52ms |
SpeedWi-FiNEXT WX06 | 42.0Mbps | 7.05Mbps | 56.48ms |
SpeedWi-FiNEXT W05 | 37.29Mbps | 4.79Mbps | 60.0ms |
SpeedWi-FiNEXT WX05 | 26.94Mbps | 5.26Mbps | 58.79ms |
SpeedWi-FiNEXT W04 | 45.88Mbps | 4.19Mbps | 59.41ms |
SpeedWi-FiNEXT WX04 | 26.25Mbps | 6.87Mbps | 59.94ms |
SpeedWi-FiNEXT W03 | 25.15Mbps | 4.06Mbps | 56.03ms |
SpeedWi-FiNEXT WX03 | 36.58Mbps | 4.76Mbps | 56.65ms |
SpeedWi-FiNEXT W02 | 31.56Mbps | 2.47Mbps | 56.4ms |
SpeedWi-FiNEXT WX02 | 19.69Mbps | 5.3Mbps | 55.15ms |
SpeedWi-FiNEXT W01 | 29.74Mbps | 3.57Mbps | 276.08ms |
SpeedWi-FiNEXT WX01 | 25.7Mbps | 2.86Mbps | 64.16ms |
一覧化して見てみると、国産のWiFiルーター端末は着実に進化していき、海外産よりも性能が安定して優れていると言えます。カタログ情報だけでは海外産のWシリーズの方が優れているように錯覚してしまいますが、実際に多くのクチコミを参考にしてみることで、本当はどちらを選んだ方がより快適にネット環境を用意することができるのかがハッキリと分かりますね。
また、表の上部にもある通り、5Gの普及に伴い全体的に通信速度の向上が見込めるようです。まだクチコミの件数は二桁ということであまり信憑性が高いとは言えませんが、全国的に5Gが当たり前となることで、今よりももっと快適なネット環境を楽しむことができるようになるのは間違いありません。