3万円をドブに捨てるか手に入れられるか?
いま、どのプロバイダでWiMAXを契約しても一定の額のキャッシュバックが発生するようになっています。
大手プロバイダであれば最低でも5000円以上。GMOとくとくBBであれば最大3万円ほどのキャッシュバックを受けることが可能。これに釣られてGMOとくとくBBでWiMAXを利用している人も多いですが、実際のところ、大勢の利用者から「キャッシュバックを受け取れなかった・・・」という悲痛な声が届いているそうです。
これはGMOに対する立派なクチコミの1つと判断し、今回は大勢の人がなぜキャッシュバックを受け取れないのかという疑問を解決していきたいと思います。
高額キャッシュバックを受け取れなかった理由
現在GMOとくとくBBが提示しているキャッシュバックの金額は計30,000円。そしてその額を全て受け取れた人はTwitterやインターネットの検索エンジンを調査して周った結果、およそ半数しかいないと断言します。
さて、それは一体なぜでしょうか?調査の結果、受け取ることができなかった人たちの証言には複数の共通点がありました。
- キャッシュバックの受け取りには11ヵ月間の期間が必要だった
- いつも使っているメールアドレスにキャッシュバックの申請メールが届かなかった
謎の11か月間
1つ目の11か月という期間。初めて聞く人には「一体それは何なんだ!?どういうことだ」と思われてしまうでしょうが、これはキャッシュバックの金額目当てで契約をした人が早期に違約金を払ってでも解約をしてしまわないようにGMOとくとくBBが設けた制度です。そのため、11か月間契約が継続されているのであれば、十分にこれからも料金を支払い続けてくれるだろうと考えてこれだけ長い11か月という期間が設けられているのでしょう。
しかし、そのせいでWiMAXの契約者はGMOとくとくBBで説明を受けたキャッシュバック制度そのものを忘れてしまっていたりします。だからこそ契約終了時に「そういえばキャッシュバック貰ってなかったよな・・・?どうなってんだ!?」と声を挙げ始めるのです。ただ、その時にはもうキャッシュバックの申請期限が切れており、結局高額キャッシュバックに釣られてGMOとくとくBBで契約したものの、全額受け取ることができずに3年間WiMAXのサービス料を支払い続けて契約が終了してしまいます。これが最も典型的なキャッシュバックを受け取れない人のパターンでしょう。
あえて送り先を変えるトラップ
2つ目の常用メールアドレスに申請メールが届かないという問題。これも実に悪質です。
GMOとくとくBBでWiMAXの契約をしたあとルーターがすぐに送られてきますが、その後11か月経つとひっそりと送られてくる超重要メール。しかしこれが届くのはあなたが登録したメールアドレスではありません。プロバイダで契約時に新規作成されたプロバイダのメールアドレスに届きます。つまり、「おかしいなぁそろそろ11か月経つのに未だに申請メールが届かないぞ?」と待ち続けていると、いつの間にかキャッシュバックの申請期間が終わっていたりするのです。
キャッシュバックの申請期限はなんとたったの一か月。これには不満が殺到してしまうのも無理はありません。ただでさえ忘れてしまいがちな空白の期間に、明らかに狙っているかのような申請メールの送り先。こうしてGMOとくとくBBでWiMAXの契約をした人たちから大量の不満の声が挙がります。Twitterを見るといつもGMOで高額キャッシュバックを受け取ることができなかったという旨のつぶやきが目に入ります。
追記)
あれからしばらく経ちましたが、現在、GMOとくとくBBでは高額キャッシュバックをする旨のキャンペーンは終了しています。恐らく、これまでの不満の声が原因で客先が減ってしまっていたのでしょう。コロナ鎮静化に伴い5Gプランを全面的に押し出したいこのタイミングでキャッシュバック制度自体を消去するという方針へ切り替えたみたいです。これにより、今後はGMOとくとくBBで高額キャッシュバックに釣られて契約する被害者の方が出なくなりました。
今後キャッシュバック制度はどうなる?
これまで5年以上に渡って大量に集められてきた高額キャッシュバックが受け取れないという不満の声。ネット上ではGMOとくとくBBだけは気を付けろと言われ続けてきましたが、それもつい最近、ようやく新たな動きを見せました。あのGMOとくとくBBがついにキャッシュバック制度を廃止したのです。
当時、3万円という大金を無事に受け取れていた利用者はなんとたったの5割。実に半数が騙されたと感じていたため、私もさすがにこれは理不尽だと思っていましたが、近年では他の大手プロバイダを見ても、あまり大きな額をキャッシュバックしようという動きが見られません。もはや目先の大金で消費者を釣るという不健全な行動は辞めて、継続的にしっかりとWiMAXの料金を支払い続けてくれた人に対して、最後に料金を割り引きするような良心的なキャンペーンを開催してもらいたいものです。
また、消費者である我々自身も目の前の大金に釣られずに冷静になってWiMAXの契約を踏み切ることが大切。3年後に自分がいくらWiMAXに対して支払うことになるのかを事前にシュミレートするのはもちろんのこと、GMOとくとくBB以外には一体どんな料金形態でサービスを提供しているプロバイダがあるのかをいくつか調査し、自分自身の手で比較検討をすべきではないかとも感じました。
おそらく、今後のキャッシュバック制度に関しては、特に目立ったお金を一気に大量にプレゼントするという方向へは進まないと思います。なぜなら、GMOのおかげでお客さんを裏切るようなことをすると結果的に売り上げが落ちていってしまうことが明らかになったからです。一時の売り上げが上向いても、評判が悪くなると、そのプロバイダで契約してくれる人が徐々に減って行き、最終的には事業の衰退へと繋がってしまいます。
理想としては、他のプロバイダよりもお得に見えるプランの内容を用意し、それを全面的にアピールし、なおかつ顧客満足度も高い内容にする。ということが言えますが、実際には同じ内容のサービスを提供しているに過ぎないため(WiMAXの回線はプロバイダによって差異が無い)、付加価値を付けたり、料金を工夫することでしか他社と差別化することはできません。
私の予想では、自社で用意できる何かの商品とセットで販売をする方向へ動いていきそうな気はしています。単なる値下げ競争は消費者以外誰も得しませんからね。